■ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズ
コンタクトレンズにはハードコンタクトレンズと使い捨てのソフトコンタクトレンズがあります。
ソフトコンタクトレンズには、1日使い捨てタイプ、2週間交換タイプ、1ヶ月交換タイプがあります。
1日使い捨てタイプを使用している場合は、コンタクトレンズケアは必要ありませんが、同じコンタクトレンズを何度も使用するタイプはケアが必要となります。
間違ったケアにより、汚れてしまったコンタクトレンズを使用し続けると目のトラブルに繋がる可能性がありますので、正しいケアの知識を身に付けましょう。
■コンタクトレンズケアの基本
コンタクトレンズのケアには、洗浄、すすぎ、保存を正しくおこなう必要があります。
・洗浄
コンタクトレンズの洗浄は水道水ではなく、コンタクトレンズタイプ専用の洗浄液を使用しましょう。
水道水で洗浄やすすぎをおこなってしまうと細菌などが繁殖する危険があるので、必ず洗浄液を使用してください。
それでは最初に、正しい「こすり洗い」の仕方を確認しましょう。
まず、石鹸で綺麗に手を洗います。
手の上にコンタクトレンズを置き、洗浄液を3~5滴ほど垂らし指でこすって汚れを落とします。
前後同一方向に、表と裏を20回ずつくらいしっかりと洗いましょう。
こすり洗いの他に、薬剤の中にレンズをつけておく「つけおき洗い」があります。両方の洗浄をおこなうことが安全性が高く理想的ですがこすり洗いは必ず行うようにしてください。
コンタクトレンズの汚れは、つけおき洗いだけでは十分に落とし切ることができないためです。
ただし毎日こすり洗いでケアをしていれば大丈夫、というわけでもありません。
同じコンタクトレンズを使用し続けると、通常の洗浄液では落ちないタンパク質の汚れがたまっていき、空気に触れることで「変性タンパク質」へ変化します。
この「変性タンパク質」はコンタクトレンズの装用感を悪化させるほか、瞳のトラブルを引き起こす原因となってしまいます。
ですから最低でも2週間に一度はタンパク除去剤を使用し、コンタクトレンズに付着してしまったタンパク質の汚れを除去するようにしましょう。